雲晴夏木の独り言

【悪魔の囁き】

「ねえねえ知ってる?」
「今勉強会の最中だってことなら知ってる」
「悪魔ってすんごいイケボで囁くんだって」
「ええ、うそぉ」
「お、食いついた。さすが声オタ」
「イケボって、どんなイケボ?」
「そりゃもう、あなた好みのイケボですよ」
「ほんとにぃ?」
「ほんとほんと。試してみなよ」
「何したらいいの?」
「悪魔が唆してくるようなこと考えればいいよ。宿題せずに動画見ちゃおっかなーとか」
「うーん……」
「スマホ取り出して悩んでます」
「うーん……」
「指が止まってます!」
「うーん!」
「後一押し!」
「あっ、やばいやばいやばいやばいやばい!」
「きた! どうだった?」
「やばない? めっちゃくちゃイケボだったんだけど!!」
「でしょ〜? 私はノッブみたいな声だったんだけどさー」
「めちゃくちゃ土師孝也さんだった!!!!」
「しぃ〜っぶ」