雲晴夏木の独り言

たまには執筆に取りかかってますぜ的なアピールをしたい……のでプロットを! 置いときます!!

プロット内容

# あなたを想い、暗闇へ

## ログライン
「持ち主を亡くしたアンドロイドがそれを理解せず持ち主を探す話」

## 主人公
名前:ライラ
資質:古い型でありながらも丁寧なメンテナンスをされたつるりとしたボディ
体験:持ち主に大事にされ、成すべき仕事をきっちりインプットされているため家事も介護もご近所付き合いもお手の物
タロット:節制の逆→頑固。「持ち主以外の命令は聞けません」

## 持ち主
名前:カーネル・サーグッド
老人
ライラを生活のパートナー、そして友のように思っていた

## カーネルのチェス仲間
名前:アンドリュー・クルーズ
老人
カーネルと公園で会話して意気投合して自分ちに招いてチェスをするようになった


# ストーリー
## 第一幕
### 【日常】
年老いた持ち主:カーネルの世話をするライラ。アンドロイドはまだ少し珍しい時代。それでもご近所付き合いもちゃんとして家事も介護もきっちりこなし、カーネルの良き生活サポーターとして暮らしていた。
### 【きっかけ】
ある朝、カーネルが朝食を取ろうとした時に短く呻いて左胸を押さえ、倒れてしまう。心臓発作だ。ライラはすぐさま救急車を呼ぶも、同乗できず家に取り残される。カーネルはそのまま帰らぬ人に。

### 【決意】
カーネルの親族がライラを自分ちのメイドにしようとするが、ライラはカーネルしか持ち主と認めていないので彼らの命令は受け付けない。ライラはアンドロイドのためカーネルの葬儀に出ていない。つまりカーネルの死をまだ認められていない。
「あの人を探しに行かなくては」
ライラは決意し、家を出ようとする。
親戚たちは彼女を捕まえようとするが、つるりとしたボディはすぐに手から逃れてしまう。説得しようとしても、彼女のライブラリに親戚たちは『他人』としか判断しない。ライラは家を出るが、親族の一人が「言うことを聞かないなら、故障品として処理センターに通報してやる!」と脅した。ライラは追われる身となったのかもしれない。

## 第二幕
### 困難1
ご近所さんに「うちのカーネルを見ませんでしたか」と言って怪訝そうな顔をされる。「カーネルさんはもう……」「だめよ、この子アンドロイドだからお葬式出られてないもの」「まぁ……」みたいなシーンで同情され気まずくて逃げちゃうってことにしようかな。これで近所から「朗らかで有能なアンドロイド」から「主人の死を受け入れられない様子のおかしいアンドロイド」に印象が変わった。

### 困難2
「死」の正位置
誰かの葬儀をまた見ちゃって、「カーネルは違う、カーネルはあんな風に運ばれてない」って思う……とか? その場を逃げ出し、現実からも逃避するライラ

### 困難3
「月」の正位置
どこへ行けばカーネルに会えるかわからず、足を止めちゃうライラ? カーネルお気に入りのカフェにもいない。公園の日当たりのいいベンチにもいない。いつものスーパーにもいない。どこへ行けばカーネルに会えるの?

### 困難4
病院へカーネルを迎えに行くライラ。「いるはずなんです。死んだはずがないんです」と訴えるライラに「お亡くなりです」と告げる事務員。「そんなはずない」と頑として聞かないライラにうんざりして、事務員が死亡診断書を見せる。けれどライラはそれを受け入れられない。「何かの間違いです」「嘘です」「そんなわけがない」と繰り返すライラを見て、事務員は処理センターに連絡を入れる。ライラは病院を出て、チェス友達の家へ。

### 転換点
チェス仲間の家を訪れる。
「うちのカーネルが来てませんか」
チェス仲間が「おいで」とライラを外へ連れ出す。
墓地には真新しいカーネルの墓石。葬儀に出られなかったライラは墓石の名前を見てもまだ受け入れられない。チェス仲間が「こういうときのために渡されてた」ってボイスメッセージを聞かせて、それが「もうお前は私の所有物ではなくなったんだよ、我が友ライラ」ってメッセージで締めくくられていて、涙を流せないライラはブレインユニットをバチバチ火花散らせて悲しみを表す。

## 第三幕
もう一度、さっきはカーネルがいるのではと思って行った場所を巡る。カーネルとの思い出を再生する。そしてもういないことを受け止める。
さてこれからどうしようかと悩んでいたら処理センターの職員が現れる。
ライラは抵抗しようかと迷うけれど、抵抗しないことにした。
カーネル以外の誰かと暮らすのはもう無理だ。それほどにカーネルへの愛着が強くなってしまったライラ。大人しく連行され、メモリを初期化される。
「全部初期化するのは惜しいなぁ。ボディもしっかりメンテされてまだまだ使えるのに」
「家事や介護のスキルに持ち主の記憶が強く結びつきすぎてるんだよ。初期化しなきゃまたトラブルを起こすぞ、こいつ」
「この型、愛好家には人気ありますもんね。まぁマニアなら家事スキルでも何でもすぐ自分でインストールするかぁ」
職員がそんなおしゃべりをしながらライラを初期化処理していく。ライラは自分が消えていくのを感じながら、カーネルもこんな気分だったのだろうかと静かに暗闇へ落ちていく。


三幕構成意識しつつタロットも使ってみたりなんかしちゃったりしてます。タロット使うのも結構面白いな……今後もうまいこと使っていけたらいいな……。