雲晴夏木の独り言

【もういないきみを想うように死を想うよ】
周りの『死』が見える少年が何とかしたいと思いつつ何もできず結果『死』を受け入れる話。そのうち掌編にしたい。

 昔から『死』が見えていた。初めて見たのは祖母の『死』で、認知したのは犬の『死』、防ごうとして防げなかったのは親友の『死』で、無力感に泣いたのは病床に伏した祖父の『死』。そして今、僕は膝の上で震える『死』を撫でている。『死』はいつも泣いている。この泣き虫を、僕はついぞ憎めなかった。伏せる