雲晴夏木の独り言

【感情屋さん】
「感情、感情、感情いらんかねぇ」
「あっ、感情屋さん!」
「感情くださーい!」
「はいよ、いらっしゃい。今日は軽いの重いの揃ってるよ」
「じゃあ"大好きなあの子に純度100%の『好き!』を向けられた時の感情"もある?」
「あるよ」
「やったぁ! それくださいな!」
「これは重いけど軽いからね。ふわふわ飛んでっちまわないよう気をつけな」
「はーい!」
「感情屋さん、私"幼い頃から尊敬してた目上の人に軽い口調で「よくやった」って言われたけどその裏にある心からの感心が伝わってきた時の感情"がほしいんだけど、ある?」
「ちょうど入荷したところだよ。運が良かったねぇ」
「よかった、今日中に用意しなきゃいけなかったの。一つください」
「これは軽さに加えてパチパチ弾けるから、気をつけて持って帰んな」
「はぁい」
「感情屋さん、まだありますか?」
「ちょっと難しい感情がほしいんだけど、あるかなぁ」
「はいはい、順番だよ。並んで並んで……」