きらめく蜘蛛の巣

シルヴィはほかの蜘蛛と少し違う。彼女は美しい巣を張ることばかり考えていて、いつも腹を空かしていた。それでも彼女は満足していた。そんな彼女を変えたのは、仲間の一言だ。「おいおいシルヴィ、お前って奴はまともに巣も張れないのか?」彼女の心はぷつりと切れた。空きっ腹に心ない一言は大いに堪えた。まともな巣は彼女の腹を満たしが、心までは満たさない。心が飢える彼女は、一匹の蝶で目を覚ました。美しい蝶々だった。かつての彼女の巣だったならば、さらに美しく死ねただろう。シルヴィは再び美しい巣にこだわった。彼女の死骸が見つかったのは、美しい巣の上だ。干からびた彼女に誰も目を向けないが、その顔は確かに満足げだった。