廃屋敷探訪
ライセンス表記
This work is based on the Carta system (found at https://peachgardengames.itch.io/carta-srd), from Cat McDonald and Peach Garden Games, and licensed for use under the Creative Commons Attribution 3.0 Unported license (http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/).
The Carta logo is © Cat McDonald, and is used with permission.
この作品は、 Cat McDonald と Peach Garden Games による Carta システム (https://peachgardengames.itch.io/carta-srd) を基にしており、 クリエイティブ ・ コモンズ ・ 表示 3.0 非移植 (CC BY 3.0)ライセンス (http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/ 日本語版 https://creativecommons.org/licenses/by/3.0/deed.ja) の下で使用されています。
規約
遊ぶ前に必ず利用規約に目を通してください。遊んだ時点で規約に同意したものと見なします。
1. イントロダクション
噂を聞いて訪れた廃屋敷。玄関の扉がひとりでに閉じ、 鍵が回る音がした。
窓は板で打ち付けられ、 闇が濃く淀んでいる。
ここから生きて出るには、 この屋敷に隠された 【過去の真実】 を暴き、 霊たちの未練を断ち切るしかない。
だが急がなくては。闇の中に長く留まれば、 あなたの心は恐怖に食いつぶされてしまうだろう。
2. 必要なもの
- トランプ 1 組 (ジョーカー 2 枚を含む)
- あなたの位置を示すコマ (コインなど)
- 記録するもの (【正気度】 と 【手がかり数】 をメモします)
3. セットアップ
- カードの準備 :
- 2 枚のジョーカーを取り出します。
- ジョーカー A : 「スタート : 封鎖された玄関ホール」
- ジョーカー B : 「ゴール : 裏口の扉」
- 残りのトランプ (52 枚) をよくシャッフルし、 ランダムに 23 枚 を引きます。
(※残りのカードは使いません) - 引いた 23 枚の中に 【ジョーカーB】 (ゴール) を混ぜ、 裏向きでよくシャッフルします。
- 2 枚のジョーカーを取り出します。
- 屋敷の構築 :
- 裏向きの 24 枚 (23 枚+ゴール) を並べ、 4 列×6 行のグリッドを作ります。
- 最後に 【ジョーカーA】 (スタート) を表向きにして、 グリッドの好きな場所 (四隅推奨) と入れ替えます。
- コマをスタート地点に置きます。
- ステータスの初期化 :
- 正気度 : 10
- 手がかり : 0
4. ゲームの進行
このゲームは、 屋敷内を探索し、 3 つの 【手がかり】 を集めて脱出することを目指します。
1. 移動と恐怖
コマを現在地から上下左右に隣接するカードへ 1 つ動かします。
移動するたびに、 暗闇と重圧で精神が摩耗します。
必ず 【正気度】 を -1 してください。
(※一度表にしたカードに戻る場合も、 移動コストとして -1 されます)
2. 探索・スートの意味
移動した先のカードが裏向きなら、 表にします。
スートに応じて以下のイベントが発生します。
♠ スペード:霊障
悪意ある霊との遭遇、 ポルターガイスト現象。
効果 : プロンプトの内容に従い、 さらに 正気度 -1〜 -2 のダメージを受けます。
(移動コストと合わせると、 一気に 2〜3 ポイント減る危険なカードです)
♣ クラブ:障害
開かない扉、 崩れた床、 精神的な幻覚など、 進行を阻むものです。
効果 : ここを通過 ・ 探索するには、 強い意志が必要です。
さらに 正気度 -1 を支払うか、 あるいは来た道へ戻る (1 歩戻る) かを選んでください。
♦ ダイヤ:手がかり
日記、 写真、 過去の遺留品など、 屋敷の真実に近づくアイテムです。
効果 : 【手がかり】 を +1 します。
ボーナス : 真実に近づいたことで希望が湧きます。正気度 +1 回復しても構いません。
♥ ハート:安息
ろうそくの灯り、 結界、 霊の影響が及ばない静かな部屋。
効果 : ここで少し休みましょう。正気度 +2 回復します。
(ただし、 最大値の 10 を超えて回復することはありません)
5. ゲームの終了
BAD END:発狂
移動やイベントの結果、 【正気度】 が 0 になった瞬間、 ゲームオーバーです。
――恐怖が限界を超え、 あなたの心は壊れてしまった。
あなたは部屋の隅で膝を抱え、 永遠に震え続けることになるだろう。あるいは、 屋敷の新たな 【住人】 になったのかもしれない。
脱出判定
【ジョーカーB】 (ゴール) をめくった時、 あなたが持っている 【手がかり】 の数 によって状況が変わります。
手がかりが 3 つ以上 ある場合 :
- 脱出成功
- あなたは真実を知っている。霊たちは納得し、 あるいはあなたを恐れ、 扉の鍵は音もなく開いた。
- あなたは屋敷の外へ踏み出す。朝の光がこれほど眩しいとは知らなかっただろう。
手がかりが 2 つ以下 の場合 :
- 脱出失敗
- 扉はびくともしない。何かが足りないのだ。霊たちが 「行くな」 と囁いている。
- あなたはまだ屋敷を彷徨わなければならない。
- 処理 : その場に留まることはできません。隣接するカードへ移動 (正気度-1) し、 探索を続けてください。
プロンプト一覧
【共通ルール確認】
- 移動コスト : カードをめくった時点で、 必ず 【正気度 -1】。
- 発狂 : 正気度 0 でゲームオーバー。
ジョーカー
スタート (Joker A) : 封鎖された玄関
背後で重い扉が閉ざされた。二度と開かない。振り返るな。前へ進むしかない。
君の懐中電灯の明かりだけが頼りだ。
(所持品 : 正気度 10、 手がかり 0 でスタート)ゴール (Joker B) : 裏口の扉
ついに見つけた。外へと続く扉だ。【手がかり】 が 3 つ以上 ある :
君が手をかけると、 鍵はひとりでに外れた。
外の空気は冷たいが、 死臭はしない。君は屋敷を背に、 朝日の中へと歩き出した。
(TRUE END : 生還)【手がかり】 が 2 つ以下 の場合 :
扉は開かない。叩いても、 蹴っても、 びくともしない。
背後から笑い声が聞こえる。「まだ遊び足りないの?」
君は立ち尽くす。出口はどこにもない。
(探索続行 : 強制的に隣接するカードへ移動し、 手がかりを探し直す)
♠ スペード:霊障
テーマ : 悪意ある霊、 ポルターガイスト。
処理 : 書かれた数値分、 さらに 【正気度】 を減らす。
- ♠A : 合わせ鏡
三面鏡の中に、 無限に続く自分の顔が映る。……待て、 5 人目の顔が笑っていないか?
(効果 : 正気度 -2) - ♠2 : 深夜のノック
壁の中から音がする。コン、 コン、 コン……。あちら側から誰かが叩いている。
(効果 : 正気度 -1) - ♠3 : 血の涙
壁にかかった夫人の肖像画。その目からドロリと赤い液体が流れ出した。
(効果 : 正気度 -1) - ♠4 : 濡れた足跡
誰もいない廊下に、 ピチャ、 ピチャと濡れた足音が近づいてくる。
(効果 : 正気度 -1) - ♠5 : 日本人形
棚に飾られた市松人形。さっきまで右を向いていたはずだ。なぜ今はこっちを見ている?
(効果 : 正気度 -1) - ♠6 : 冷気
突然、 息が白くなるほどの冷気に包まれた。何かが君の体を通り抜けていった。
(効果 : 正気度 -1) - ♠7 : 囁き声
耳元でハッキリと声がした。「お前じゃない」 と。
(効果 : 正気度 -1) - ♠8 : ピアノの独奏
無人の音楽室から、 不協和音のピアノ曲が聞こえる。近づくと音は止んだ。
(効果 : 正気度 -1) - ♠9 : 影の住人
雷光が一瞬、 廊下の隅に立つ長い髪の女の影を照らし出した。
(効果 : 正気度 -1) - ♠10 : 無数の手
床板の隙間から、 青白い無数の手が伸びて君の足首を掴もうとする!
(効果 : 正気度 -2) - ♠J : ドッペルゲンガー
廊下の曲がり角。向こうから歩いてきたのは、 青ざめた顔の 「君自身」 だった。
(効果 : 正気度 -2) - ♠Q : 首のない男
かつての家長だろうか。首のない紳士が、 丁寧にお辞儀をして道を塞いでいる。
(効果 : 正気度 -2) - ♠K : 最強の悪霊
この屋敷の呪いの源だ。姿を見ただけで、 君の精神は悲鳴を上げ、 焼き切れる寸前だ。
(効果 : 正気度 -3)
♣ クラブ:障害
テーマ : 物理的な罠、 生理的嫌悪、 幻覚。
処理 : どちらかを選択する。
- 強行突破 : 追加で 【正気度 -1】 を支払い、 この場に留まる (探索済みになる)。
- 退却 : 【1 つ前のカードに戻る】 (戻った先での移動コストは発生しない)。
- ♣A : 腐った床
床板が腐り落ちている。飛び越えるには勇気がいるし、 下は暗い地下室だ。 - ♣2 : 開かない扉
ノブが錆びついている。体当たりすれば開きそうだが、 大きな音が鳴ってしまうだろう。 - ♣3 : 虫の群れ
羽虫の大群が黒い霧のように道を塞いでいる。口と鼻を塞いで突っ切るしかない。 - ♣4 : 長い廊下
歩いても歩いても景色が変わらない。幻覚か? 精神を集中して出口を探せ。 - ♣5 : 汚物
耐え難い腐臭が充満している。吐き気をこらえて進むだけで精神が削れる。 - ♣6 : 有刺鉄線
なぜ屋敷の中にこんなものが? 衣服と皮膚を引き裂きながら進むことになる。 - ♣7 : 崩落した天井
瓦礫が道を塞いでいる。動かそうとすれば、 崩れて生き埋めになるかもしれない。 - ♣8 : 視線
壁の穴、 天井の染み、 家具の隙間。何百もの 「目」 に見られている気がして足がすくむ。 - ♣9 : 髪の毛
床一面に長い黒髪が散乱し、 カーペットのようになっている。踏みたくない。絶対に。 - ♣10 : 甲冑
古びた西洋甲冑が倒れかかってきた。ただの偶然か、 それとも……? - ♣J : 狂人の落書き
壁一面に 「出すな」 「殺せ」 「ごめんなさい」 と血文字で書かれている。読むだけで気が狂いそうだ。 - ♣Q : 肉の壁
壁が脈打っているように見える。まるで巨大な生物の体内にいるようだ。 - ♣K : 鉄格子
牢獄のような鉄格子が降りている。錆びたレバーを動かすには、 渾身の力が必要だ。
♦ ダイヤ:手がかり
テーマ : 屋敷の真実、 日記、 重要アイテム。
処理 : 【手がかり +1】。さらに希望を得て 【正気度 +1】 回復する。
- ♦A : 古い新聞記事
「富豪一家、 謎の失踪」。日付は 50 年前のものだ。誰も見つからなかったらしい。 - ♦2 : 破れた日記
「地下室で見つけた 『あれ』 を持ち帰るべきではなかった。神を冒涜する行為だ」 - ♦3 : 子供の絵
クレヨンで描かれた絵。パパとママ、 そしてその背後に立つ 「黒い大きな影」。 - ♦4 : 使用人の手記
「旦那様は毎晩、 地下で誰かと話している。奥様はもう3日も部屋から出てこない」 - ♦5 : 銀のロケット
中には美しい女性の写真が入っている。顔の部分だけが針で激しく傷つけられている。 - ♦6 : 儀式の短剣
奇妙な紋様が刻まれた短剣。乾いた血がこびりついている。 - ♦7 : 地下室の鍵
タグには 「絶対に開けるな」 と書かれている。これが全ての始まりだったのか。 - ♦8 : 研究ノート
「死者蘇生」 「魂の定着」。狂気じみたオカルト研究の記録だ。 - ♦9 : 血塗られた手紙
「逃げて。この家はもう人間が住む場所じゃない」。筆跡は震えている。 - ♦10 : 隠し金庫
中には金ではなく、 人間の骨の一部が入っていた。 - ♦J : 結婚指輪
裏に刻印がある。「永遠の愛を」。それがなぜ、 こんな排水溝に落ちている? - ♦Q : 録音テープ
再生してみる。男の悲鳴と、 何かが肉を噛み砕く音だけが記録されていた。 - ♦K : 最後の告白
家長が遺したメモ。「私は家族を守るために悪魔と契約した。だが、 代償は私の魂では足りなかった」
♥ ハート:安息
テーマ : 安全地帯、 光、 神聖な場所。
処理 : ここで休息を取る。 【正気度 +2】 回復する。
(※移動コスト-1 と相殺して、 実質+1 回復)
- ♥A : 礼拝堂
埃を被った小さな祭壇。ここには悪意ある霊も入ってこられないようだ。 - ♥2 : 朝日
板張りの隙間から、 一筋の朝日が差し込んでいる。夜が明ければ、 きっと助かる。 - ♥3 : 猫
黒猫が一匹、 こちらを見てニャーと鳴いた。この屋敷で唯一の生き物だ。 - ♥4 : 暖炉
薪はないが、 そばにいるだけで少し暖かい気がする。残り火の記憶だろうか。 - ♥5 : キッチン
缶詰を見つけた。腐ってはいない。腹を満たすと、 少し気力が湧いてきた。 - ♥6 : 書斎
本に囲まれた静かな部屋。カビの臭いが、 逆に落ち着きを与えてくれる。 - ♥7 : オルゴール
ふと手が当たり、 優しい音色が流れた。子供の頃に聞いた曲だ。 - ♥8 : 聖水
小瓶に入った透き通った水。お守りとして握りしめると、 震えが止まった。 - ♥9 : ろうそく
まだ使えるろうそくがあった。火を灯す。光があるだけで、 恐怖は和らぐ。 - ♥10 : 強い意志
鏡に映る自分を叩く。「大丈夫、 俺は正気だ」。自己暗示も時には必要だ。 - ♥J : 懐中時計
カチ、 カチ、 カチ。規則正しい音が、 乱れた脈拍を整えてくれる。 - ♥Q : 天使の像
庭にある石像。その微笑みを見ていると、 守られているような錯覚に陥る。 - ♥K : 亡き祖母の幻影
優しい声が聞こえた気がした。「あきらめないで」。……ありがとう、 おばあちゃん。